大和キャンパスをこの3月に去ることになった皆さんに、「一番心に残った思い出」をテーマにご執筆いただきました。皆様の新天地でのご活躍をお祈りいたします。

徳前松実ファミリー
 広島三育学院教会、そしてキャンパス。ここはまさしく私たちの故郷となりました。この地から離れる寂しさを押しとどめることが難しく感じるのは、少しばかり長くいたせいと、皆様との忘れがたい数々の思い出のせいでしょう。
 教師生活をスタートして諸先生方やご家族の皆様から教師のイロハを教えていただき、長い年月を経てようやく働きの第1ステージを終えたように感じています。神様の導きにより沖縄に移って教師の第2ステージが始まるのだと考えています。
 このキャンパスでは教会、学校、生活のそれらが一体となって福音を地域の方々、保護者、生徒に伝える伝道機関となっています。私たち家族はこの三育家族のメンバーとして教会や学校の働きに参加し、そして娘たちは学校生活を楽しむことができました。私たち家族の失敗や身勝手さを許してくださり、支えてくださり、本当にありがとうございました。またお会いできる時を楽しみにしています。(松実・春菜・和・幸)

染河晶子さん

 夫染河は開学当初から、また私は結婚を機にこのキャンパスでの生活が始まりました。食堂でお披露目会をしていただいたのですが、入学式、始業式を控えた忙しい時期に、皆様に暖かく迎えていただいたことを懐かしく思い出します。私たち家族の歩みには、いつも皆様が寄り添い支えてくださいました。
 まさか、夫の最期をここで迎えようとは想像だにしないことでしたが、闘病時、そして葬儀の時、多くの祈りと励ましをありがとうございました。言葉には言い尽くせない、感謝の思いでいっぱいです。私の父の独り暮らしにも限界が来ているようで、この春実家に戻ることになりました。名残惜しく、寂しく思いますが、思い出を胸に、今後の生活を歩んでまいります。なお、夫の葬儀に際し「学校葬」という温かい申し出をいただいた折、染河にしてあげたいこともあったため辞退いたしましたが、私たちの思い通りの式をもって見送ることができました。本当にありがとうございました。

池原 徹ファミリー

 私は11年前の春にスミルナのモニターとして働く為に このキャンパスにやって来ました。その時はモニターとして働く傍ら資格試験の勉強をして、1年の任期を終えたら また以前働いていた分野の仕事をしようと考えていました。しかし、あれから11年……この地で結婚をし、2人の子どもの母親になりました。神様は私が想定していた将来を遥かに超えて素晴らしい恵みを与えて下さいました。
 夏芽は渡辺慶子さんの作って下さるグルテンが大好物で、竪真は小学生のお姉さん達に遊んでもらうのが大好きです。愛着あるこのキャンパスを離れ、皆様とお別れするのは大変寂しいです。しかしこれまでの歩みを導いて下さった神様はこれからも私達家族を豊かなご計画を持って導いて下さると信じています。
 4月から北浦三育で働かせていただきます。これまでの皆様方との温かな交わりやお支え、励ましに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。(奈穂)

尾上富佐子さん

 今回9年間同じ家に住みました。これは結婚してからの最長記録で、ゲストルーム横の住宅は、朝に夕に夜に生徒たちの讃美、オルガン演奏やブラスバンド演奏などが聞こえてくるとても幸せな環境でした。またこの家はゲストルームの利用者がよく間違えて家の中に入ってこられたりすることもあって、なかなかスリリングな我が家でした。 このキャンパスではこれまで4か所に住ませわてもらいましたが、その中で子どもたちは育くまれ巣立っていきました。初めて大和のキャンパスにきたのはもう33年も前になるのですね。
 4月からは横浜教団近くの桜山に参ります。初めて都会に住みます。といっても、周りには何もないそうですが。唯一楽しみにしているのは、今度の家は、一足先に行っている主人が言うには、窓から富士山が見える歴史的建造物だということです。これまでの親しいお交わりありがとうございました。お元気で。

ケイティーさん

 今後私は、三育と日本を自分の「第2のふるさと」と思うことでしょう。世界を股にかけて二つの家を持つなんて、すごいことです。
 ここで働く間に多くを学ばせていただき、成長することができました。特に生徒の成長を目にすることができたことは最も大きな祝福であり、神のみわざを見る思いでした。この場所で暮らす機会を与えてくださった神様に感謝です。
 次は、私のもう一つの家でしばらく暮らすつもりです。でも、これはさよならではありません。また、皆さんとお会いしましょう。皆様に神様の祝福がありますように!

前田真生さん

 記憶力も乏しく、イベントで盛り上げるタイプでもないので、思い出らしい思い出はありません。ただ、先生方や生徒の皆さんとパーソナルに過ごした時間、特に夜の静かな時間はとても特別なものだったと感じています。
 私は学生のときからいくつかの学校(優秀な進学校や問題の多い公立学校など)の先生方と関わりがあり、先生と呼ばれる人の裏の顔みたいなものを少し見てきました。その中で、ここに赴任して夜の教員室や舎監室で過ごしていて、先生方の裏表の無さに驚かされてきました。やりとりがうまくいっていなくても、その生徒にとっての最善を求める姿が、思い出と言っては変ですが、私の記憶のハイライトです。また、昼間に明るく騒いでいる生徒も、ゆっくりした時間を共有していると、思わぬ奥ゆかしさを感じさせられました。共に学ぶだけではなく、共に生活し、多くを共有するこのキャンパスならではのものだったのだと思います。

大石 怜さん

 モニターとして、また教師として合わせて8年間、皆様には大変お世話になりました。
 思い返すと太宰治の著作から「恥の多い生涯を送って来ました」と言葉を借りたくなるような、覚悟の足らない臆病者からスタートした生活でした。
 まだまだ足らないながらもなんとか今日を迎えられているのは、これまで関わってくださった教職員の皆さま、生徒の皆さま、そして導いてくださった神様によるものであります。
 4月からは北浦三育中学校で働かせていただくことになりました。頭を悩ませる問題はいつの時代も、どこにあっても我々の前に現れますが、神様が計画なされ、集めてくださった生徒、またその保護者に教育を通して伝道していけるよう、異なる地にあっても同じ目的のため祈り働いていきたいと思います。

園原咲穂さん

 私にとってこの1年間は成長の年だったと感じています。同時に、忘れられない1年になりました。三育を出てから揺らいだ自分自身の信仰を、客観的に見つめなおす機会が与えられたことは一番の収穫だったと感じます。
 昨年の9月に母を亡くして、たくさん気付かされたことがあります。その中で一番衝撃を受けたことが、自分は自分自身の信仰で立っているのではなく、母の信仰によって立つことができ守られていたんだということでした。このことに気づいた時、ハッとして焦りを感じました。母のように自分の人生を神様に委ね、用いられる生き方をしたいと強く思い、それからさまざまな気持ちが前向きになっていくことを実感しました。重要な時期に、三育という神様の愛にあふれた場所に導かれたこと、さまざまな方が祈って下さり守られてきたこと、本当に感謝しています。
 これから、もっと霊的に成長していきたいと思います。祈り、支えて下さった皆様、1年間本当にありがとうございました。

山本梨阿さん

 シカ、イノシシ、ウリボウ、キツネ、タヌキ、ハクビシン、この1年の間で、私がキャンパス内で出会った動物たちです。改めて、三育ってすごいなぁと思いました。また、この自然豊かなキャンパスで過ごすことが子どもたちの心を豊かに育んでいくのだと実感しました。中学生は本当に純粋で可愛らしくて、パワフルで、いつもたくさんのエネルギーを私にくれました。中学生の時期は人生の中でとても大切な時期だと思います。そんな大事な時期を過ごす、たくさんの生徒の成長を見守るお手伝いが出来たことは私にとって、とても心に残る貴重な経験となりました。ここで出会った一人一人の生徒、また、先生方に心から感謝しております。本当にありがとうござました。

山地 敬さん

 広島三育学院教会のみなさま、1年間本当にお世話になりました。子供に遊んでもらいリフレッシュできたこと。体調が悪かった時に差し入れや看病をしていただいたこと。学期末にお食事に招いていただいたこと。みなさまからの沢山のお支えの中で過ごさせていただきました。この場を借りて心からの感謝を申し上げます。
 キャンパスでの一番の思い出は、中学生と寝食を共にして過ごしたことでした。私がこの学院を卒業してからずっと求めていた神様に対する素直さを、中学生との関わりや彼らの証を通して見させていただくことができました。純粋な彼らを導いて行くのは私たちの働きですが、彼らから学ぶことや受けることも多く大きかったと感じています。広島に戻り、生徒たちと過ごした1年はとても大きな祝福でした。