はこぶね226

Bible Studies in Hishou

飛翔学寮では、毎週日曜日夕方4時半から約30分間、1階会食室にて聖書研究会を行っています。参加人数は4~5人です。この聖書研究会は、昨年度は飛翔学寮モニターが寮生と行っていたという流れがあり、今年もぜひ聖書研究をやりたいという1人の寮生の熱い要望から、この2学期から聖書研究会を行うこととなりました。

聖書研究会の名前は、この会を熱望した寮生の名前をとり、亀山友樹聖書研究会Ⅱ(Ⅱの意味は昨年に引き続き行うとの意)、略して『亀友聖研Ⅱ』です。

昨年の引き続きとはいうものの、聖書研究の内容や、やり方に関して言うと、今までは『キリストへの道』を通読していたのに対して、今年は全く違うスタイルで行っています。聖書研究ということなので、基本的には聖書を読みます。まずは福音書を通読するということを提案し、皆の話し合いの結果『ヨハネによる福音書』を読んでいこうということになりました。

読み方は、章ごとの区切りではなく、新共同訳聖書にある太字の見出しごとに区切って読んでいきます。始めに、1節ずつ回して音読していき、その後4~5分黙読の時間をとります。そして、読んで感じたこと、気になったこと、疑問に思ったこと、分からないこと、発見したことなど、自分の思ったことを自由に発言してもらいます。

この聖書研究のルールは簡単で、人の意見を批判しない、自分の意見を押しつけないということです。やはり、聖書を読んで感じることは人それぞれなので、そこで出た意見をすべてフラットな気持ちで分かち合うことを大切にしています。このことにより、自分が当たり前に読んでいた場所が、他の人の意見を聞くことで驚くべき発見をするという貴重な体験をすることもあります。

分かち合いをする中で、どうしても引っ掛かる疑問があった場合は、次回までの宿題という形で、自分の調べられる範囲で調べて来て発表をするとういことをしています。この聖書研究のやり方は、私が大学生の時に毎週金曜日の夜に参加していた教会でもたれたベスパーで行っていた方法です。主に高校生や大学生が参加していましたが、牧師さんや、小学生も参加していたため、幅広い年齢層のさまざまな考えや意見を分かち合うことができて、とても祝福されていました。この聖書研究をぜひ飛翔学寮生にも体験してほしいと思い、このスタイルで行うことにしました。

私自身、中学生と聖書研究をすることで、毎回新鮮な気持ちで聖書を読むことができています。そして、この聖書研究をとても楽しみにしています。(飛翔学寮モニター・堀圭佑)

※ とても楽しそうな聖書研究ですね。この記事をご覧になって興味を持たれた方はぜひ、日曜日の会食室をのぞいてみてください。(編者)

バプテスマ

今月は9名ものバプテスマがありました。

5日に谷藤宗明くん(高3)と仁後慎太郎くん(中1)がそれぞれ、平田泰三牧師、藤森大輔牧師の司式で受浸しました。

また、高校の卒業祈祷週最終日の19日には、高校3年生7名が、雨の中でしたが、それぞれ神さまへの献身を表明してバプテスマを受けました。

飯田文梧くん、大澤貴哉くんは藤森大輔牧師の司式で、高橋代知くん、神野翼くん、山田眞子さんは平田泰三牧師の司式で、前田琴美さん、松本大樹くんが川越勝牧師の司式で受浸しました。

信仰の継承

私の知る曾祖父「大河平(おこびら)輝彦」

1939年12月8日、私の曾祖父である大河平輝彦は74年の生涯を終えた。私は1969年生まれで、彼に直接会ったことはなく、孫である私の母も、彼が亡くなってから生まれている。彼は、日本人で初めてのSDA信者であり、1896年11月にアメリカから帰国して、ウィリアム・グレンジャー先生と共に日本伝道のために尽力したアドベンチストの先駆者の一人である。

曾祖父は、1865年12月12日鹿児島県にて、薩摩藩士の5男として誕生した。武士ではもう食えぬ時代になりつつあったので、慶應義塾にて学び、その後、アメリカのカリフォルニア州立商業学校で学ぶようになった。20歳そこそこの若者が当時、アメリカで学ぶことには大変な苦労があった。言葉だけでなく、生活習慣も日本と大きく異なる上、クリスチャンになったということで勘当され、日本からの仕送りも途絶えしまった。曾祖父はセブンスデー・アドベンチスト教会員になる前、メソジスト教会員であったが、彼がメソジスト教会員になったエピソードが、大河平家に語りつがれている。

ある日、彼は友人たちとアメリカのクリスチャン家庭の食事に招かれた。ボタンの取れかかったほころびのあるコートを着ていたが、それを玄関で、その家の少女に預け客間に入った。少女はその粗末なコートの、とれかかったボタンとほころびを見つけ、それらをすっかり直して、コート掛けに掛けておいた。帰り際、綺麗に直されたコートを着た彼は、「クリスチャンとは、こんなに優しい方々なのだ」と感銘を受けた。この経験から始まり、クリスチャンの親切と温かさに多くの影響を受け、仏教からキリスト教に改宗したのである。

聖書に「わたしたちはキリストによって神に献げられる良い香りです」(コリントの信徒への手紙2・2ノ15下句)とある。曾祖父は、アメリカで良い香り放つクリスチャンに出会い、そして自らもクリスチャンとなり、伝道者として日本伝道に自分の生涯を献げた。

私は三育の一教師であるが、彼と同じ伝道者でもある。私もこのエピソードと聖句から、キリストによって良い香りを放つクリスチャン教師でありたいと願っている。(北林聡)