私は、休みに千葉にある祖父母の家に行くことがよくあります。家は千葉の白子というところにあるのですが、そこにいるあいだは必ず庭の手入れや掃除などの手伝いをしようと心がけています。私が行くたび頼まれることの一つは、裏庭に残飯を捨てる穴を掘ること。これは年をとった祖父母は、もう穴を掘ることができないからです。私の胸くらいの深さまで掘るのですが、白子町は砂地のところが多くあり、大きな穴を掘るのもサクサクと30分もあれば掘れてしまいます。すんなり掘れるので、調子にのって深くしすぎてしまうほどです。
一方、広島の自宅の周りでは、スコップが土の中に全部はいることは一度もなく、必ず何かにぶつかってしまいます。岩や木の根っ子などが地中にあり、祖父母の家で掘ったような穴を掘るにはとても時間がかかるでしょう。祖父母の住んでいるような場所は、穴を掘るのは楽ですが、地震や大雨が来ると安全とは言えません。液状化現象の可能性があったり、地すべりが起きやすかったりするからです。しかし、この広島のキャンパスのように、岩や木の根などがたくさんあると、それが家の良い土台となり、液状化現象も土砂崩れも起きにくいのです。
マタイによる福音書7章24〜27節。ここには岩の上に家を建てた賢い人と砂の上に家を建てた愚かな人が出てきます。砂の上に建てた人の家は、雨が降って川があふれると倒され流されてしまうのですが、岩の上に建てた人の家は倒れなかったと書いてあります。
このたとえ話でイエス様は何を私たちに伝えたかったのでしょうか。砂の上に家を建てた人とは、神様の言葉に耳を傾けず自分勝手に行動する人のこと。それは自分のやりたいこと、簡単にできそうなこと、楽しそうなこと、面白そうなことだけを優先する生き方と言えるかもしれません。一方、岩の上に家を建てた人とは、神様の教えを受け入れ、またそれを聞くだけに終わらず、実行する人のこと。これには忍耐や我慢がいるかもしれませんし、時には自分の楽しみや喜びを後回しにする必要があるかもしれませんが、それこそ神様が私たちに望まれる生き方なのではないでしょうか。
寮長をしていた時、いろいろな役割や責任をこなすことを優先してしまい、個人の祈りや、聖書通読をおろそかにしていました。そして、寮で起きている問題などを深刻に考えすぎて体調を崩し、多くの仲間に迷惑をかけてしまいました。自分だけの力で何かをしようと頑張りすぎて、神様に力を借り、神様の願うことが何であるかが見えなくなっていたのです。「自分はこれほど頑張っているのに、周りは何もしていない」とか、「もっとしっかりと考えて行動しろよ」などと、人を攻めるマイナス思考になり、自分ばかりか、他人を否定する気持ちが大きくなっていきました。
Week of Prayer [Feb.16-22]中学校卒業祈祷週のあかし
「岩の土台」 3年 田渕 心
神様との関係が良いと感じるとき、つまりしっかり祈ることができ、また聖書のみ言葉に触れているときは、友人との会話もとても楽しく、学校生活も充実し、「生きててよかったー!」と叫んでしまう時もありました。そんなときは不思議とどのような問題が起きたとしても、前向きにその問題に取り組むことができ、同時に人や自分のマイナスな面もプラスのこととして受け止める心の余裕が与えられました。 これからこの三育中学を卒業し、高校に進学する中でサタンの誘惑がもっと増えることは確かです。そんなとき誘惑を断れる人間になれるよう、岩の上にしっかり土台を作り、いろいろな挑戦が嵐のように迫ってきてもゆるがぬ心と態度を持った人間になりたいと願っています。 岩を土台として神様の望まれる生活を送るために一番大切なことは「個人的に祈ることと、聖書を読むこと」だと感じています。これが今日私が一番伝えたかったことです。忙しい生活の中でそうした時間を取ることは、時に面倒と感じ、気が進まないと思うこともあります。それでも忍耐しつつ、毎日コツコツと継続させることが大切と思うので、ぜひ聖書を読むことと祈ることを忘れないでください。 み言葉と祈りは、私たちの心の中で、決して動かぬ岩のように私たちの進むべき方向が道からぶれないようにしてくれます。
2013年を振り返ってバプテスマYear !?祝福された1年でした。2013年4月から2014年2月の11か月間は、ほぼ毎月のようにキャンパスでバプテスマ式があり、高校生12名と中学生11名がキリストに従いたいとの決心を表明しました。バプテスマを受けた生徒たちはもちろんですが、クラスメートや教職員も共にバプテスマの感動を多く味わった1年でした。何十年も信仰生活を送ってきた大人たちも、自分たちのバプテスマ体験に重ねながら献身を新たにさせられています。ありがとう神さま! 感謝します。
【今年度バプテスマを受けられた皆さん】
5月4日 波亜伽絵真さん(中2)、北林悠斗君(中3)、野崎貴仁君(中3)、佐々木アンドレ君(高2)、定者 祭君(高3)
6月8日 長野 茜さん(中3)
7月13日 藤原 涼くん(高3)
9月28日 久木田美優さん(中1)、長澤理緒さん(中1)、尾崎桜子さん(中3)、栗山虹歩さん(中3)、山田康太君(高1)、川橋玲奈さん(高2)、ハウレットエリーさん(高3)
11月2日 古庄真衣さん(中1)、小田愛永さん(中2)、菅野愛美さん(高1)、渡部真奈さん(高2)
12月7日 名城比咲子さん(高3)、福島尚子さん(高3)
1月25日 謝敷宋太君(高3)、佐藤圭恵さん(高3)
2月22日 井上美亜さん(中3)
広島三育学院教会・友だちの輪【第3回】徳前松実さん 徳前先生とは、先生が新任で広島三育中学校に赴任して来られた時から、同じ国語畑の同僚です。
はじめはまじめで物静かな文学青年という印象でしたが、「まっすぐな屈しない心をもつ人だ」ということが、仕事をご一緒してすぐにわかりました。
ただ、あのころ先生はまったくお料理ができないままに、ポンと買い物にも不便なこの山奥で自炊をすることになってしまって、よくそのことで周りに心配されたり、からかわれたりしていました。私も「ゆで卵の作り方」について質問を受けたことがあり、長いことネタにして笑っていました。
ところが数年後、彼は自分で「おはぎ」を作るまでに料理の腕をあげていて、びっくりしました。とにかく仕事にしろ何にしろ、逃げずにしっかりうけとめる姿勢をもつ、誠実な方です。
すばらしい伴侶を得られて幸せな家庭をもっていらっしゃるのも周知のことです。何年か前、先生は体育祭で生徒の騎馬から落ち、骨折してしまったことがありました。その時たまたま私は奥さんの春菜さんとその光景を見ていました。春菜さんは「うちの主人に何をするの〜〜!」と叫んでグラウンドに横たわるご主人のもとに走っていかれました。ほんとうにご主人のことが大事なんだなあと、私は脱兎のごとき彼女の後ろ姿をあっけにとられて見送りました。
二人のかわいいお嬢さんへの思いを、日頃口に出したりはしないけれど、なんと七言絶句の漢詩にして愛おしさを表現してあることを、私と、国語表現を選択する生徒たちは知っています。(和ちゃん、幸ちゃん、いつか見せてもらってね)
彼が生徒に薦める、武者小路実篤の「友情」という本を読みました。日頃愚にもつかない小説ばかり読んでいる私ですが、とっくんが推薦するものなら……と、手にとってみましたら、すがすがしい、凛乎とした清冽さの漂う友情の物語で、私も覚えず美人のヒロインになりきって夢中で読みました。
毎年、お仕事で重責を負っていらっしゃり、少し健康が心配になるけれど(ああ、年とっちゃったなあ、と私の方がずっと年上のくせに思うこともあるけれど)、ずっと神様に守られ用いられ、すばらしい働きをなさいますようお祈りしています。(村上笙子)
Happy Wedding! ご結婚おめでとうございます。
昨年、中学校でご奉仕してくださったアイコ先生が昨年夏にご結婚されました。いつまでも、末永くお幸せに!お二人の上に神様からのたくさんの祝福をお祈りしています。