Testimony
私の文書伝道 井上一範 私が入信したのは、障害者授産施設で働いていたとき、一人のろうあ者(教会員)が入所して来られて、その方に教会を紹介していただいたことがきっかけでした。人生に目的もなく、当時は他の宗派の集会に出入りしていた時もあり、身を持て余していた日々に一条の光が差して来る心地でした。3年ほどの求道の末にバプテスマを受け、翌年の4月から千葉の三育学院に入学し、4年間の学びを終えて、文書伝道に献身いたしました。 文書伝道は自給伝道ですから、売り上げが無ければ生活が維持できなくなるので、ひたすら売り上げに汲々とした毎日でした。しかも、人を寄り好んでできるものでもなく、神様により頼んで、すべて当たって砕けろという働きでした。大争闘的には、「サインズ」を一部売りし、年間購読を得るか得ないかは、悪魔を駆逐するか、悪魔に食われるかのようなことに思えた時もありました。それからの私は、ただ、優しく見守り、壁の花になりきることができなくなってしまいました。 「サインズ」一部売りにも自分の信仰がどういうものかを否応なしに突き付けられます。「こんな本どこにでもある。詳しく紹介してある雑誌がほかにある」などと言われると萎えてしまい、自分の中で音を立てて崩れる信仰があります。しかし、この福音文書によって、神様を見いだして行く人々の魂に対する使命を、自分が持っていると悟り、そこから神様に全面的に立ち返ってより頼み、回復して行く信仰を得ました。そのような中で、押しの強さも会得し、始めは「目が悪いので、とてもこのような小さい字は読めない」と当初お断りされたのに、きっと役立つはずとお叱りを覚悟で説得し、1年購読をしていただいた方がいます。1年後お会いした時に「あの時に断らなくて本当に良かった」と言っていただき、それからなんと30年間もご愛読してくださいました。その購読が現在にまで至ることを思い返すたび、この働きは神様のご栄光が伴っていると改めて思わずにはいられません。 サインズ誌やホワイト夫人の書籍は“無言の説教者”(「文書伝道」エレン・G・ホワイト、p.8)と言われています。「教会で牧師の説教を聞くことの出来ない人々が、文伝者が販売したこれらの書籍を通して、神様のみ言葉に接して救いに至ることができる」とあります。また、「文書伝道者の報い」と題されたページに「私は罪人でした。私は世にあって神なく、希望なき者でした。そこへ、あなたが来られて、私の唯一の希望として尊い救い主を知らせてくださいました」とも記されています。
主のふるいが始まっている今日、主は働き人を求めておられます。主の畑は色づいていると言われます。定年後も自分に与えられた時間を用いて、刈り入れ人としての献身を深めて行きたいと思っています。
New face石部信也 先生(食堂スタッフ) 皆様こんにちは。この春から食堂で働くことになりました、石部です。広島の地での生活は、学生時代、モニターに続いて3回目となります。それでも、十数年が経っていますので、だいぶ雰囲気が変わっています。わからないことが多いので、よろしくお願いいたします。 マイブームというテーマでしたので、考えてみましたが、ずっと同じことが趣味なので、マイブームといえるかどうかわかりませんが、自称シンガーソングライターなので、賛美歌を創る、歌うというのが一番好きなことです。 スポーツも好きなので、生徒に混ぜてもらいながら楽しみたいと思っています。
5月17日のキャンパス合同礼拝説教者マイク・ライアン牧師のよこがお世界総会の副総理。Michael Lee Ryan(マイケル・リー・ライアン)。カリフォルニア出身、教育学博士。世界総会副総理には2003年に就任、現在2期目を迎えている。過去30年間、シンガポールのFar Eastern Academyやフィリピンアドベンチスト·カレッジ等で働かれた。現在は、世界総会のグローバルミッションコーディネーターも兼務する。プライベートでは、2人の娘の父親で、夫人はローラ・ジーン・ハースさん。
春の祈祷週最終日の5月3日(土)、楢崎敏秀くん(高校3年)、原田智浩くん(高校2年)の二人が、大勢の友人たちが見守る中、バプテスマを受けられました。司式は、祈祷週で講師を務めた広田信之牧師と稲田勤牧師でした。新たに教会の輪に加わわれた若い魂の上に、主の祝福と御守りがいつもありますよう、心よりお祈りいたします。
おすすめの一冊 ヒュー・ブラウン著 / 幻冬舎『なぜ、人を殺してはいけないのですか』 著者は、アイルランド生まれ。15歳でIRAに対抗する過激テロ組織UVFのメンバーとなり、18歳で密告により逮捕。政治犯として懲役6年の実刑判決を受ける。20歳のとき、刑務所内で「ベンハー」(映画)を観て磔刑のキリストに惹かれ、神に出会う経験をする。 クリスチャンとなった彼は、出所後神学校に行き宣教師として日本で伝道。自分が変えられた経験を刑務所や少年院で話し、「復讐の呪縛に打ちかつことが、自分の心と闘う本当の意味での強さなのだ」と訴える。暴力では何も解決することができないことが、簡単明瞭な言葉で綴られた、一読の価値ある書物といえるでしょう。(書評/橋本いつ子)