投稿日: Sep 21, 2009 12:46:29 PM
神様の大きな御手の中で
かたつむりはかたつむりらしく歩み
蛍草は蛍草らしく咲き
雨蛙は雨蛙らしく鳴き
神様の大きな御手の中で
私は私らしく生きる
これは、水野源三さんの「生きる」という詩です。水野さんは、多くの障害を持った方で、自分の意志を表現できるのは、まばたき一つだけです。体に大きな障害を持っていても、神様の大きな御手の中にあっては、「私は私らしく生きる」ことができると、生きる喜びを歌っています。
人生には答えが一つしかないと考えている人には安らぎがないと言っているようです。挫折や失敗をしたり、自らが望まない環境に置かれた時も、これで私の人生はおしまいだ、と思い込むのではなく、そこから自分だけの新しい道が始まるのだと教えています。
人生を何一つ失敗もせず、大きな挫折も味わわないで生きている人もあります。それとは反対に、失敗や挫折、望まない環境は、かえって全く新しい自分や喜びを発見する時にもなります。そしてその時、「私らしく生きる道」のスタート地点に立っているのだと、水野さんは教えているような気がします。(「三育はこぶね」118号 大城 豊先生記)