投稿日: Sep 21, 2009 1:1:30 PM
エレン・ホワイトの著書「教育」の中に次の一文があります。
「神がその子らに望みたもう理想は、人間の考えのおよばないほど高いものである。神のようになること(英文 Godliness-Godlikeness)、すなわち神のみ像に似ることが、到達しなければならないゴールである」。(23ページ)
被造物であり、罪深い人間には達することが不可能な目標です。にもかかわらず、神は私たちにこの“最高のゴール” をめざすように求め、とくに三育教育にたずさわる教師として生徒たちにこの目標、標準を掲げるように勧めておられます。創世記1:27にあります「神の像(かたち)に人間が造られた」との考えと、聖書に記されている神についての表現をもとに「神は人間と同じような形をもっていて手や足、髪などがある」と教えるキリスト教の派がありますが、SDAの場合、かたちとは「神のご品性に似せて創造された」という立場をとっています。神は霊であり、この世の物質や形態で推量できませんが、少なくとも創造当初のアダムとエバは神がお持ちである愛、聖、義、知性といった属性とともに喜び、信頼、平和、純潔などの美しい品格を備えていました。人は罪を犯して尊い姿は失われましたが、救いが創造当初への回復であるとすれば、私たちの品性が神のみ姿に変えられ、成長することを祈り求めることには意義があります。キリストは「神の本質の真の姿」(ヘブル1:3)とありますが、Christlikeness,つまり、福音書に表わされている主のように神を愛し、隣人を愛する品格を(キリスト再臨の日まで)私たちの目標、ゴール、理想にしようではありませんか!(「はこぶね」179号より、曽根田健二牧師記)